全人類の皆さん、新年おくれまして・・・おはこんばんわ!
My fans, hello!
正月そうそう、いろんな災害や事件や事故が起こっていましたが、皆様が、少しでもポジティブになれますように願っています。
特に、2018年に一度うかがわせて頂いた、石川県輪島市の方々を含め、今回の地震で被災されたすべての方々に、心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。
今回は、以前から書かせて頂こうと思っていた、現在の漫画家さんたちに思う事と、漫画家さんにまつわる腑に落ちない事件等を書かせていただきます。
※今回も、実在する人物・及びその発言・文献を除き、これから語る全ては、個人の感想及び空想ですので、アツくならずにお読み下さい。また、各漫画ファン等の、熱烈な作品警察の皆様は、特にアツくならずにお読み頂ければ幸いです。
そもそものはじまり
最近、ある物、・・・と言ってもPSPの電源コードが見つからず、探していると、大量の画用紙が出てきた。(※PSPの電源コードは、今なお見つかりません (T_T) )
それは、だいぶ昔に自分で描いた漫画だった。
そういえば、漫画家を目指していた時もあったな・・・と思いつつ、中身を見てみると、まあまあの量の4コマと、ストーリー漫画の、途中まで描かれた原稿が出てきた。
ストーリー漫画の方は中途半端で、筆入れされていたり、下描きで止まっていたりで、作品にはほど遠い感じだ。
4コマの方は、もちろんギャグ漫画で、自分が描いたこともあって、現代には合わないかもしれないが、少しほくそ笑んでしまう出来だった。
当時は、スクリーントーンや、Gペンなどの各種道具がそろわず、悪戦苦闘、七転八倒していた様が、描写の工夫などを含めて原稿にも現れていた。
だが、一度は漫画家に挑戦したことに、少し満足感もあった。
言い訳かもしれないが、当時は、経済的にも、環境的にも、描ききれていなかった。
ここで、漫画家や、夢を追いかけている方や、家を出たい方達に一つだけ言いたい事がある。
絶対に夢を他人に教えてはいけないよ
絶対に夢で他人をあてにしてはいけないよ
かなえたいなら、できれば自分一人で、黙ってやった方がいい
自分でスキルを磨いたり、お金を貯めたりして、一歩ずつ準備すればいい
あとは続ける事
時には休んでもいいし、時には逃げてもいい
夢とはとにかく続ける事
失敗なんてない
僕らは経験しているだけ
また、こちらの山田玲司先生と全くの同意見です↓
そして、現在の漫画家の状態を調べてみると・・・とんでもない事になっていた?!
現在の漫画家とは
僕(ワシ)の若いころは・・・とかは言いたくはないが、現在の漫画界って、えらいことになってるよなぁ。というか、ぜんぜん改善されていないなぁ。
・・・というのが正直な僕の感想です。
短くまとめてみると、
(※あくまで調べた1例ですので、全ての例ではありません)
ある少年雑誌の漫画家をめざしていて、出版社に原稿を持ち込んだとする。
ほとんどの採用・不採用の権限は、持ち込み時等にあてがわれた担当者が決める。
その時に、主人公や物語の修正等の注文が、上目線で行われる。
画力にも注文が入る。
男性以外の主人公はNGなどの(コンクール時には条件として、どこにも記載されていない)雑誌内ルールを、その時に初めて聞かされる。
また、ストーリーの辻褄合わせなど、担当者が気に入る漫画になるまで、ほぼ描き直しさせられる。
たまに担当者が変更、または辞める時がある。
”新しい担当者”が気に入る漫画になるまで、描き直し。もちろん、上目線で行われる。
新しい担当者が気に入る漫画になるまで、再度ストーリーの変更、ひどい時には、1から描き直しになる。
さらに担当者が変更、または辞める時がある。
”新しい担当者”が気に入る漫画になるまで、描き直し。もちろん、上目線で行われる。
(以下、ループ)
※たまに、画力が上がると、アシスタントを薦められる。
って、サラリーマンかっ!!
と、突っ込みたくなるのは僕だけか?
その漫画は、本当に自分が描きたかった漫画か?
すでに担当者の漫画やん。
リーマン化が始まっていると言うのが、率直な感想です。
全ての方がこうとは言い切れないが、描かされている感じ。
漫画家ではなく、漫画屋。
もちろんブームとされている漫画は、メディア界内で作られたブーム。
最近、同じような○○系漫画やアニメが多すぎないだろうか?
かつて、手塚治虫 先生が、売名のために、鉄腕アトムを描いたと話されていたが、残念ながら、まだこの状態は続いているようだ。
アニメ版はともかくとして、実写版の完成度の低さは、皆さんもご存じのとうりだろう。
今回書こうと思ったもう一つの理由
漫画家を目指すのをやめてから、自然に漫画を読む事や、買う事も少なくなっていった。
ただし、アニメはほとんど観てきた。
だが、アニメの原作本の漫画まで買おうと思うアニメは、ほとんどなかった。
そんなある日、ひざしぶりに、原作を読んでみたいと思ったアニメがあった。
藤原ここあ先生の、「妖狐×僕SS」(いぬぼくシークレットサービス)だけは別であった。
独特な世界観があり、それでいてメニアックな作品だ。
主人公をとりまく周りのキャラクター達にも、好感が持てた。
漫画家を諦めて以来、ずっと休筆(断筆?)していたのだが、アニメ放映当時には、感動して、当時任天堂のSNSであったMiiverse(ミーバース)上で、イラストも久々に描いた。
ところが、2015年3月31日に作者の藤原ここあさんが、若くして(31歳)急死されたのだ。
出版社の発表では、病死とされていたが、いまだに病名は伏せられている。
急死される5日前には、ツィッター上で、2日後の引っ越しの報告をされていた。
実家です。恐ろしい程の田舎でしたが景色だけは美しかった。こことももう明後日でお別れです。 pic.twitter.com/U1nXI8mRSd
— 藤原ここあ☆2巻発売中☆ (@cocoafujiwara) 2015年3月25日
最後の言葉も、今となっては意味深にもとれるのである。
もう情報が少ないので、なんとも言えないのだが、僕の中での結論は、作品名は伏せるが、自身の作品を盗作されたのが、決断の理由だったのではなかったのか?という事だ。
僕は、江戸時代の浮世絵 のように、同人誌 も買って読んだりするほど好きなのだが、それは、あくまでインディーズとして成り立つ世界であって、だからこそ許される2次創作だと思う。
メジャー雑誌等でそれを行った場合、仮に許可されていたとしても、画風や構図が同じであれば、それはただのパクリであり、原作者への冒涜でしかない。
当時の出版社も、裁判をするなどして守れなかったのか?
と、悔やまれるばかりである。
他にも何かの理由があったのかもしれないが、31歳という若さで亡くなられた事や、死因がはっきり発表されていない事に、いまだに釈然としないままである。
漫画家にまつわるさまざまな事件
宇宙戦艦ヤマト裁判事件
松本零士先生が西崎義展プロデューサー(当時)に対し、日本TV放映アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の原作権・著作権の所在を明らかにするために2002年より行われた裁判。
松本零士先生は、残念ながら裁判に敗訴されてしまいました。
当時の状況を山田先生が克明に語っておられます↓
宇宙海賊キャプテンハーロック実写映画化事件
2008年4月16日、宇宙海賊キャプテンハーロックが、韓国で実写映画化されるとされていたが、原作者の松本零士先生には話が届いておらず、許諾もされていなかった。
その後も、実写版は公開されていない。
ライオンキング事件
1994年に公開されたディズニーアニメ、ライオン・キングは、手塚治虫先生が1965年10月から放映されていた虫プロアニメ、ジャングル大帝にストーリーやキャラクター、類似シーンが含まれていた(いわゆるパクリ)とされていた疑惑事件。
マスコミがディズニー側に指摘すると、「ジャングル大帝を観たこともない」と主張。
「初めてのオリジナルストーリーに基づく映画」としていた。
ただし、アメリカでは1966年から『Kimba the White Lion』というタイトルで放映されていたのだ。
海外版の主人公の名前は『レオ』ではなく、『キンバ』ではあるが、ライオンキング版の主人公の名前『シンバ』になぜかよく似ている?
虫プロは、遺族の言葉「ディズニーファンであった故人(手塚先生)がもしこの一件を知ったら、むしろ光栄に思うはずだ。」を尊重し、訴えは起こしていない。
ライオン・キングは、1994年当時の世界興行収入歴代ランキングで、1位をたたき出している。
1994年に全世界で興行収入ヒットした劇場映画って何? - エンタメ生活 PRiVATE LIFE
2024年時点でも9位
2019年実写版?では、再び問われた?
『ライオン・キング』のパクリ疑惑が、実写版大ヒットで再燃中|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
クレヨンしんちゃん事件
2004年8月にクレヨンしんちゃんの発行元である双葉社が、中国企業が無断で『クレヨンしんちゃん』の図形や「 蝋筆小新(クレヨンしんちゃんを示す中国語)」を付した子ども靴等を販売した行為に対して、著作権の侵害を理由に、中国企業を相手どり、上海市第一中級人民法院に提訴した事件の事である。
いわゆるコピー商品(パチモノ)に対する裁判で、楽勝と思われた裁判だったが、2004年の1審では、なんと中国企業が勝訴し、実際に双葉社の著作権が認められたのは、2012年3月で、約8年もかかったのだった。
残念ながらこの間に、原作者であり登山が趣味であった臼井儀人先生は、2009年9月11日、群馬県の荒船山で転落事故?により亡くなられています。
滑落遺体は「しんちゃん」作者・臼井儀人さんだった!事故と自殺の両面で捜査/芸能/デイリースポーツ online
しろくまカフェ事件
この事件は、漫画『しろくまカフェ』をアニメ化するにあたって、原作者であるヒガアロハ先生に一言も許諾なしに、小学館編集部と制作会社が、すでに放映していた!事件である。
人気漫画『しろくまカフェ』が無期限休載へ アニメ化でのトラブルが原因? | ガジェット通信 GetNews
前述の、松本零士先生の実写版キャプテンハーロックの件も酷いが、百歩譲って制作されていなかっただけましだったのか?とも思えてしまうぐらい酷い話なのだ!
ヒガアロハ先生の意向により、2012年5月12日~7月28日の9月号からの再開発表に至るまで、漫画『しろくまカフェ』は休載になったいた。そりゃあたりまえだ。
もちろんこのアニメにも、当時ハマッていたので、残念でしかたありませんでした。
そして今回の事件
山田先生が、漫画の実写化についてのお話をされていました。↓
作品に愛のないものは、制作に関わるなよ。
リーマン方式でやるなら、この機会に漫画家の労働環境も改善していただきたい。
夜勤当たり前、缶詰(泊り)当たり前とかいつの時代よ?
そりゃ、メンタルもやられるって。
労働基準局も動いてほしい。
あとインボイスで、声優さんたちや配達員さんも大変だと思うけど、漫画家さんやアシスタントさんも大変なはず。マスコミも、もっと報道しろよ!
大量解雇とか、使い捨てかよ?!
全ての業界にも言えるんだが、売れている作家はいいとして、他の漫画家さんやアシスタントさんの失業後の受け皿とか年金問題もちゃんとしろよ。
また使い捨てか?!
一人FBIの見解
第2次大戦当時、皮肉にも戦争に駆り出された手塚治虫先生は、他に駆り出された仲間を元気づけるために、教官にばれないようにする事も考えて、自分達だけが使うトイレの壁に、毎日のように描いた漫画を貼っていたらしい。
この漫画が、戦争に駆り出された仲間に、どれだけの励みや救いになった事だろうか?
漫画も含め、創造物に対する作家の原点がここにあると思うのだ。
メディア界がリーマン化するのが悪いとは言わないが、少なくとも、漫画や創作物とは、作家の世界観があり、エゴがあるから、気付きや面白みがあるのだと思う。
今描きたいから描いているのであり、描かされて描くものではない。
今現在の漫画やアニメのテーマを見れば、いかに無難な路線で片寄っているかが手に取るようにわかる。
同じような画風や、どこかで観たようなストーリーは、味のない大量消費されるだけのコンテンツに成り下がってはいないだろうか?
画力なんてなくたっていい。
それは”味”につながるものであり、その漫画家の画力が上がっていく成長を見届けるのも、ファンの楽しみの一つではなかっただろうか?
初めから全てが完璧に完成(終了)された作品なんて、作者も含めて、誰もワクワクしないと思わないのか?とゆうか、完璧というものは、作者だけが決められる事ではないのか?
作者の手を離れた作品は、完璧にはなり得ない。
作者もそこに気付くべきであり、心に刻んでおくべきだと思う。
もはや、愛や敬意のない者が引き継ぐ世界になっているのだから。
この場を借りまして、漫画家だけにとどまらず、愛や敬意もないまま、作品をしいたげられた、全ての創作活動に関わってこられた方々に、謹んで哀悼の意を表します。
最後に1曲
今回はこの辺で・・・
OK,Let's go to the next star.🌠